ATP(Automatic Train Protection)とは鉄道における自動列車保安装置の一種である。日本の自動列車停止装置(ATS)または自動列車制御装置(ATC)にほぼ相当している。日本語では「自動列車防護装置」、「自動列車保護装置」などの訳が用いられる。主に欧米諸国の鉄道事業者において用いられている。
中国語圏では「自動列車保障装置」、「自動列車防護系統」とも称する。
概要
ATPは、運転士(動力車操縦者)のヒューマンエラーから列車を保護し、事故を回避するためのシステムである。列車が停止信号機を越えて進行しようとしたり(信号冒進)、指示された速度を超過した場合に光と音で運転士に警告し、運転士がこれらの警告に応答しなければ、自動的に列車を停止、または制限速度以下に減速させる。
主なATP採用路線
- アメリカ
- ワシントンメトロ
- イギリス
- 香港
- MTR東鉄線
- 地下鉄(MTR)観塘線、荃湾線、港島線、将軍澳線、東涌線および機場快線(エアポートエクスプレス)
- 台湾
- 台湾鉄路管理局 縦貫線、屏東線、宜蘭線、北廻線、台東線、南廻線、内湾線、六家線、沙崙線
- シンガポール
- MRT(東西線、南北線)
- 韓国
- 韓国鉄道公社 京釜線、湖南線
- フィリピン
- マニラ・ライトレール1号線
脚注
関連項目
- ERTMS
- ETCS
- GSM-R
- 自動列車保安装置
- 列車集中制御装置 (CTC)
- 自動列車停止装置 (ATS)
- 自動列車制御装置 (ATC)
- 自動列車運転装置 (ATO)
- 定位置停止装置 (TASC)
- 緊急列車防護装置 (TE装置)
- 緊急列車停止装置 (EB装置)
- デッドマン装置
- 速度照査
- 踏切
- 信号保安
- 鉄道信号機
- 日本の鉄道信号
- 車内信号閉塞式
- 列車選別装置
- 新交通システム




