本玉 真唯(ほんたま まい、1999年8月30日 - )は、日本の女子プロテニス選手。WTAランキング自己最高位はシングルス105位、ダブルス109位。身長164cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。日出高等学校卒業。島津製作所に所属。

来歴

アマ時代

東京都町田市出身。父や兄の影響を受け、4歳の時にテニスを始めた。6歳の時に町田ローンテニスクラブに入り、町田市立南大谷小学校在学中の2011年には全国小学生テニス選手権大会で優勝した。町田市立南大谷中学校在学中の2013年には全日本ジュニアテニス選手権大会U14の部で優勝し、2014年には全国中学生テニス選手権大会で優勝した。

2015年4月には日出高等学校通信制に入学し、神奈川県川崎市のS・ONEグリーンテニスクラブを拠点に据えて日本国外への転戦を開始した。同年10月には大阪市で開催された世界スーパージュニアテニス選手権大会に出場し、決勝では1学年下の内藤祐希に勝利して優勝した。日本人選手の優勝は奈良くるみ以来8年ぶり。2016年の同大会でも決勝に進出したが、ロシアのアナスタシア・ポタポバに敗れて準優勝だった。2017年全豪オープンジュニア女子シングルスには第10シードとして出場し、準々決勝でスイスのレベッカ・マサロヴァに敗れてベスト8だった。

プロ転向後

2018年5月にプロ転向し、テニス日本リーグの島津製作所に所属している。2019年12月に出場した全日本テニス選手権大会では、準々決勝では内藤祐希を、準決勝では森崎可南子を、決勝では秋田史帆を破って初優勝した。

2021年3月のBNPパリバ・オープン(WTA1000)では予選を勝ち抜き、WTA1000トーナメントの本選に初出場した。同年5月にはエクアドルのITFサリーナスで優勝し、ITF女子ワールドテニスツアー初優勝を飾った。同年6月にはポルトガルのITFポルトでも優勝し、ITF女子ワールドテニスツアー2勝目を飾った。同年の2021年全米オープンでは四大大会に初出場し、予選2回戦で敗れた。同年9月のシカゴ・フォール・テニス・クラシック(WTA500)では予選を勝ち抜き、本選1回戦ではキャロリン・ガルシアに勝利してWTAツアー本戦初勝利を飾った。2回戦ではアネット・コンタベイト、3回戦ではシェルビー・ロジャースに勝利し、4回戦でガルビネ・ムグルサに敗れたが、WTAランキング200位ながらベスト8という望外の好成績を上げた。

2022年ウィンブルドン選手権では予選3試合を勝ち抜き、グランドスラムの本選に初出場を果たした。この大会では日本人トップの大坂なおみが欠場、第2位の土居美咲が欠場する中、日本人としてただ一人の本選出場である。本戦1回戦ではクララ・タウソンに勝利し(試合中に相手が棄権)、2回戦でディアン・パリーに敗れた。

2024年全豪オープンにはワイルドカードで出場となったが、1回戦でバルボラ・クレイチコバに敗れた。

4大大会シングルス成績

略語の説明

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

脚注

参考文献

  • 「17歳が目指す世界、そしてグランドスラムのセンターコート」『まちびと』第38号、町田市市民部市民課、2017年7月15日、2023年10月24日閲覧。 
  • 「FACE 本玉真唯(テニス)」『Number』第43巻第16号、文藝春秋、2022年9月8日。 

外部リンク

  • 本玉真唯 - WTAツアーのプロフィール (英語)
  • 本玉真唯 - 国際テニス連盟
  • 本玉真唯 - 日本テニス協会のプロフィール
  • 選手紹介 本玉真唯 - 島津製作所

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