ჳ(グルジア語: ვიეまたはჳე、/vɪɛ/)は、グルジア文字の22番目の文字であったが、19世紀のイリア・チャヴチャヴァゼなどによる正書法改革により廃止された。
使用
古ジョージア語では二重母音の[uɪ]を表す。記数法では「უ」と同じく数値400を表す。
ジョージア語では廃止となっているが、ジョージア国内のスヴァン語では有声両唇軟口蓋接近音[w]を表す。アブハズ語(1937年から1954年まで)およびオセット語(1938年から1954年まで) のグルジア文字表記法でも使用されていたが、現在はキリル文字が主に使われ、アブハズ語で「Ҩ」と(有声両唇硬口蓋接近音[ɥ]を表す)、オセット語で「У」と記される。
ラテン文字化では「W」と記す。
廃止された以降、この文字は「ვი」と書き換えられた(სხჳსი → სხვისიなど)。
なお、古ジョージア語の時代に円唇後舌め広めの狭母音[ʊ]を表す単独の文字は存在せず、同じ発音はギリシア語の「ου」に倣い「ႭჃ」の2文字で表したが、中ジョージア語時代にようやく合字が形成され、現在は「უ」となっている。
字形
筆順
符号位置
出典


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