細胞間脂質(さいぼうかんししつ)は、角質細胞の間に存在する脂質。角層細胞間脂質ともいう。
人体の角層(角質・角質層)には、多数の角質細胞がレンガ状に並んでいる。その角質細胞の隙間(細胞間)を満たす脂質が、細胞間脂質である。
構造
細胞間脂質は「ラメラ構造」である。ラメラ構造とは、層状構造のこと。端的にいえば「サンドイッチ状」である。「脂質の層」と「水分子の層」が、交互に規則正しく並んでいる。脂質層を構成する脂質の種類はセラミド、コレステロール、脂肪酸などである。細胞間脂質の約50%は、セラミドが占めている。より正確な組成は、下記のとおりである(数値には個体ごとに微小な変動がある)。
- セラミド:50%
- 糖脂質:5%
- コレステロール:10%
- コレステロールエステル:15%
- 遊離脂肪酸:20%
- コレステロールスルファート:数%
脚注
出典
関連項目
- 角質
- ラメラ構造
- セラミド



